2013年9月2日月曜日

北朝鮮拉致被害者と思い込んで捜査に悪影響があったんじゃないかという懸念という話

今日はこんな報道が目に付いた:
千葉県山武市の中古船舶輸出入会社で8月末、ドラムに巻き取った漁網の中から白骨化した遺体が見つかり、この遺体が北朝鮮に拉致された疑いがある「特定失 踪者」で新潟市の小山修司さん(失踪当時43歳)とみられることが千葉県警への取材で分かった。県警は、小山さんが拉致されたのではなく、操業中漁網に巻 き込まれるなどした可能性があるとみて身元確認を急いでいる。
http://mainichi.jp/select/news/20130901k0000m040116000c.html 
 謹んでご冥福をお祈りします。とはいえ、遺族のもとに帰れてなんにせよよかったと思うとともに、もう少し早く何とかならんかったんかという素直な気持ちが浮かぶのは否定しきれないやね。

今回の件だけでなく、特定失踪者として指定されてたのに日本で普通に生きていた、とか、全然別の事件や事故の被害者だったという話は、そんなに少ない話ではないねん。

記憶に新しいところでは、こんな事件もあった。
26年前、東京都足立区の区立中川小学校の教諭だった石川千佳子さん(当時29)を殺害したとして、同校で警備員をしていた千葉県内に住む男 (68)が警視庁綾瀬署に自首した。同庁が22日、男の供述に基づいて同区内にある男の元自宅の床下を捜索したところ、石川さんとみられる遺体が見つかっ た。
 同庁は、遺体を司法解剖して身元を確認したうえで、男を殺人と死体遺棄容疑で書類送検する方針。しかし事件は時効(15年)が成立しており、不起訴になる見通しだ。
 http://www.asahi.com/special/abductees/TKY200408220280.html
 なんにせよ余程の強力で確実な証拠があってというならばともかく、「北朝鮮の拉致被害者である」という強い思い込みが捜査に良い影響を与えるとは思えない。

少々古い事件になるが、新潟少女監禁事件も、そんなような拉致事件という思い込みの悪影響が指摘されている事件や。この事件は、数々の新潟県警の不手際が報道されている事件だけれども、そんな報道の中には、北朝鮮の拉致事件との予断の下に捜査をしたことが事件の解決が遅れた原因ではないのかという指摘もあった。

週刊ポスト2/25号
新潟「少女監禁事件」の解決を遅らせた「犯人は北朝鮮」の思い込み
新潟県柏崎市でSに監禁されていた少女が、9年ぶりに発見されたことを知った
新潟県警のある刑事の感想だ。「すっかり〃拉致〃だと思いこんでいた。県警全
体がそうだったのではないか」
この場合の〃拉致〃とは、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)による日本人拉致
事件を指している。この思い込みこそ、A子さんが自宅のある三条市から50キ
ロしか離れていない柏崎市に監禁されながら、まったく発見されずにきた原因と
考えられるのである。
新潟県では77年以後、横田めぐみちゃんをはじめ3人が北朝鮮に拉致されてお
り、「失踪事件というと、どうしても北朝鮮の関与を考えてしまう」(前出の刑
事)という土地柄なのである。
 http://www.asyura2.com/sora/bd5/msg/464.html ※阿修羅の過去ログ
政治的に利用されがちな話でもあるだけに、政治的に言えば裏目に出た場合はこちらの弱みにもなることなんやから、ほんまもう少しリストは精査すべきやと思うんやがねえ。

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